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(2002年3月) IFCが窓口となっているサンフランシスコ生殖医療センターには、アメリカ全土はいうまでもなく、世界各地から、代理出産プログラム参加をご希望になるご夫婦がおいでになります。サンフランシスコ生殖医療センターの医療クリニックとしての抜群の成績やハーバート院長先生の知名度とその経験の豊かさはもちろんのことですが、米国、そしてカリフォルニア州である、ということ自体が医療以外の面でも大きな利点があるのです。さて、それらはいったいどんな点でしょうか? ● カリフォルニア州の代理出産のメリット ● では、どうして世界中からカリフォルニア州へ代理出産のために人々が集まってくるのでしょうか?オープンな社会、寛容な心を持つ人々、といろいろ挙げられますが、でもやはり何と言っても一番大きいのは「法的環境」におけるメリットです。 その第一には代理出産で出生した子供は、体外受精を依頼した夫婦(つまり弊社プログラムの場合、代理出産を依頼した日本人ご夫婦を指します)が、出生する子供の両親であるという形で裁判所が認可し、出生証明書に両親の名前を記載することができる、つまり、実子扱いになる、ということです(2002年3月現在)。カリフォルニア州では上記のようなプロセスが「判例」となっているので、それに習って実子扱いになっているわけですが、米国は州ごとに法律が違うため、代理出産をめぐる法的環境がまったく異なり、代理出産そのものを許可していない州もあるほどです。その他、すぐお隣のネバダ州での代理出産を例に挙げると、出生するお子さんは養子縁組をすることになり、実子扱いにはならないとの弁護士の話です。ですから、カリフォルニア州で代理出産契約をした代理母には、実子にするということにリスクが出ないよう、妊娠期のある一定以降になったらカリフォルニア州外へ出かけないよう、お願いすることが通例となっています。 また、「世界の代理出産メッカ」とも呼ばれているカリフォルニア州、特にこのサンフランシスコ生殖医療センターが位置する北カリフォルニアは、代理母が実際に妊娠期の定期検診や出産を行う病院のスタッフが、「代理出産」というコンセプトに慣れていることから、どこも協力的、良心的に、そして偏った先入観なしで、代理母そして立ち会いをするご夫婦に優しい環境をつくってくれています。代理出産のコンセプトが浸透していない他の州では、代理母が冷たい目で見られたり病院のスタッフに中傷の言葉を浴びせられたりといった辛い体験が報告されているのを耳にしたことがあります。そんな中で、勇気を失って治療が始まる前に辞退してしまった代理母もいたとか。 もちろん、サンフランシスコは日本からの交通機関のアクセスもよく、お子さんを引き取りにいらっしゃる時点での数週間のご滞在中も、日本の食品を豊富に扱うスーパーや、日本の本を扱う書店などもあり、赤ちゃんとご一緒に安心して過ごせます。また、一年を通して穏やかな気候であるため、大事な時に天候の影響で飛行機の発着ができない、などということも殆どありません。 米国カリフォルニア州、しかもサンフランシスコという代理出産プログラムの環境。メッカとも呼ばれる理由は、最先端の医療技術の他にもいろいろあったのですね。 |
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